うんじゃくせしぼんを開く。

読んだことのある本などの感想をかいていこうとおもいます。記事はダウンロードできません。

勝ち続ける意志力 感想

日本初のプロゲーマーの梅原大吾さんの軌跡とその考え方について書かれた本です。

本書で著者も語っていますが、自分が打ち込める何かを見つけた人は幸せだと思います。
その打ち込める事を極める道程においてどのように取り組み、悩み考えていたのか語られています。こういった書籍の場合、格好良く自己ブランディングに着色していることも多いですが、とても正直に語られているとも思いました。
限りなく道を極めた者の達観した考え方ではなく、原因や理由とその結果、結果から原因などを探るプロセスをしっかりと示されているので、普通の人であっても何かに取り組む時に役に立つ考え方が多いのではないかと思います。

ゲームと言う世間的に認められているとは言えない世界であったからこそ、自身で悩み抜いた末の揺るぎない考え方なのだと思いました。
たとえばそれが学問であれば結果を出す前に周りは好意的に受け取り、サポートするでしょう。芸術やスポーツなどであってもそうでしょうし、ましてや日本一に輝くようであれば誰もが賞賛し、プロへの道が開かれたり、全く関係がなかったとしても進学や就職に役に立つでしょう。


著者はゲームで日本一に何度も輝き、さらには世界一の称号をも獲得しました。それにも関わらず、諦めざるえなかった事や、他にやりがいを見つ打ち込んだりした過去も踏まえ、それでもゲームの世界に戻り、プロとしての道を開拓し、自己研鑽をしています。
スポーツなどで結果を出しスターとして祭り上げられている人達とは覚悟の重みが違うと思いました。

 

 

思考の整理学 感想

どんな時にアイデアが出現するのか・・・、それを大胆に、かつ、端的に示されており、普段なにかと雑念で散らかっている思考が整理される気持ちよさを覚えます。
「これ以上考えてもアイデアがでてくるだろうか」と自分の能力の限界を自ら決めつけ、それまでに費やした時間を嘆くこともしばしばだったのですが、サクッと「寝かせておけばよい。あるときにそれが芽を出す」という趣旨の指摘は、私自身に踏ん切りを付けさせる言葉で救われました。

 

セレンディピティ」という普段耳に馴染みがない単語の意味も、読後の今は、他者と接するたびに会話に織り込みながら、かつて私が悩んだのと同じ悩み(「グッドアイデアが浮かんでこない」という悩み)に下を向きがちな相手への励ましに使うくらいです。

 

人工知能が人間の仕事を奪っていくであろうこれからの世の中にあっては、人間の脳が行うべき仕事は、より創造的でなくてはいけません。それはつまり、単なる知識のインプット→アウトプットではなく、知識のインプット→整理→アウトプットによる創造的思考がより求められるということです。

この本は出版されて30年近く経ちますが、今の時代にこそ求められる内容だと感じました。

この素晴らしい世界に祝福を!11巻 感想

相変わらず?のドタバタ感、やっぱりというかすぐに読み終わってしまったのですが面白かったです。

web版から徐々にオリジナル要素が出てきて良いですね。
web版原作が好きな方には悪いのですが、正直原作は後半あまりテンポが良くなく面白く無かったので、このままオリジナル要素どんどん増やして欲しいです。

今回はスピンオフやらWeb版の設定の回収といったところで、主にカズめぐイチャコラな
エピソードてんこ盛りで楽しめましたが、反面、モブキャラの出番が多かったせいで
推しキャラの出番が少なく感じました。

クリス&ウイズどこいった・・・
次の巻はダクネス回のようなので、ついでに御頭がまた活躍してくれるのを期待します。

 

魔法科高校の劣等生 20巻 感想

当初の予想では、準レギュラーキャラが亡くなった前作の悲劇を誰かが引きずり、
さらにエピソードが出て来るかと思っていたのですが、
ほぼ誰も思い出しもしませんでしたね。人の死が軽い・・・。
とはいえ、暗い話は嫌、という声も多かったようなので、
読者の期待に応えたと評価すべきなのでしょう。

 

四葉継承編で、深雪は何の努力もせずに達也を手に入れ、
その後も、特に何も頑張らなくてもひたすら褒めそやされ持ち上げられていますが、
できれば今後は、もう少し恋愛面で頑張って欲しいというのが個人的な希望です。
主人公を出世させ、超ハイスペックのヒロインとくっつける、という点からはこれでいいのかもしれませんが、
深雪が「ヒロイン」ならば、もっと本気の恋愛を見せて欲しい。

 

他のすべてをかなぐり捨てて、今度こそ自分の力で深雪が達也を手に入れる展開もアリだと思ってますが、
ともかく何でもいいので、深雪には、もっと本気の恋の切なさを知ってもらい、
なりふり構わず必死になって、達也に向かって手を伸ばして欲しいです。