うんじゃくせしぼんを開く。

読んだことのある本などの感想をかいていこうとおもいます。記事はダウンロードできません。

メイドインアビス 6巻 感想.zip

大穴『アビス』の底を目指し、探窟を続けるリコとレグ、そしてナナチ。壮絶な戦いの末、宿敵ボンドルド討伐に成功する――。
白笛に身を変えた“プルシュカ"を手にし、『絶界の祭壇』に到達したリコ一行。二度と帰ってはこられないという『絶界行(ラストダイブ)』の末、ついに六層に辿り着く――。しかし、そんな彼女たちの前に出現したのは、独特の価値観を持つ“成れ果て"たちの棲む村であった――。
理性と本能が入り混じる大冒険活劇、第六巻‼

 

白笛へと姿を変えたプルシュカとメイニャが旅の仲間に加わって、3人+1人と1匹で冒険が再スタート。
ボンドルドの脅威から解放された事により、読んでる身としても肩の力が抜けた気分です。


一行は絶界行により、ついに深界六層に到達。
そこでも驚異の景観に奇妙な生物、そしてお楽しみのリコご飯。辛い事や危険なだけが冒険ではありませんよね。


裏表紙のあらすじに成れ果ての村とあったので
まさかの、んなふわナナチ村か!?(某書店の特典イラストカードに描かれていたナナチだらけの村です。気になる方は画像検索されたし)
と期待していたのですが。残念、違いました。

六層の呪いにより成れ果てとなってしまった者たちの集落なのですが、これは何もかもが独特過ぎて面食らった。かつては人間だったとは思えない、ビジュアル的にはグロテスクなゆるキャラの坩堝(るつぼ)といったところでしょうか。
その成れ果て達の姫ファプタはレグの事を知っているようですが・・?。

この6巻にはWeb連載の幕間漫画ハウアーユードコカが3話収録されています。
これはリコとレグが深層へと旅立った後の地上の面々を描いた漫画です。
ナット、シギー、リーダー、みんな元気そうだ。ただ誕生日を控えたキユイは体調が悪いようで・・。


1巻で触れられていたアビスの一風景、お祈りガイコツ。これが2000年周期で大量発生している事。
噂話にすぎなかった誕生日に死ぬ病。
これらが6巻収録分の本編と繋がる仕掛けがあり、相互に干渉し合って新たな謎・伏線となります。

そこで疑問に思うのは、5巻の「祝福」を得た直後のボンドルドが口にしたセリフ。
「次の二千年へ踏み入る準備は整いました。」
なにやら意味深な言葉を含んでいたため記憶に残っていたのですが、どうやらボンドルドは何かを知っているようです。彼に完全にとどめを刺さずに残した事には、物語的に大きな意味があるのかもしれません。
これはつまり二千年周期で人間が・・・。

何か得体の知れないものが
忍び寄ってくるような、そんな心がざわつく感じを残したまま6巻はおしまい。
7巻はまた半年~1年後くらいになってしまうんですね・・。

 

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弱キャラ友崎くん lv.4 感想.zip

こんなの無理ゲー?弱キャラvs女王再び!

人生で一番濃密だった夏休みが終わり、2学期。
俺と日南は少しだけ関係性を変えながら、それでも一緒に人生攻略を続けている。
さて、2学期はじめのイベント、球技大会。
日南から出された新たな課題は「やる気のない紺野エリカにやる気を出させること」。紺野エリカといえば、あの旧校長室で啖呵をきって以来、まともに言葉も交わしていない。だってこわいし。
俺はクラス内の観察を通して、紺野エリカに通用する「武器」を探すが――?

ボス戦再び!? 大ブレイク中の人生攻略ラブコメ、待望の第4弾!

 

ゲームという一芸に秀でた非リア男子高生が、対戦のライバルとリアルで逢い、
それが同級生リア充女子高生であったところから彼女の指導の下
人生というゲームに本気で取り組み、成長していくという物語。

ここまでは各巻毎に課題として設けられた相手として
異なったタイプの同級生女子高生と相対してきましたが、
それらで積んだ経験からレベルアップが為され、
今回は個を相手にすると言うよりはより広範な状況設定から課題が設けられています。
ここまでの展開に慣れてしまうと戸惑いを覚える方もおりましたでしょう。
また、本巻序盤から中盤までは球技大会において、女王キャラをやる気にさせるというもので
これまでにはない、読んでいる側も状況打破の為にどう手を打つか、
自分でも思い浮かべてみたりしたので、違った楽しみ方も出来ました。

前巻までと比べると展開としては余り緊張感は見られず
見ようによっては内容が薄く感じてしまわれる雰囲気はありました


しかしながら、実は中盤までの節々の描写が後半への布石ともなっており
後半に発生したトラブルはこれまでになく暗く繊細な難題となっており
残念ながら本巻終了までには解決しておりません。


クラス単位の集団内での問題であるだけに
個対個であった従来の単純さより要因が複雑に絡み
この事がここまで万事抜きんでた対応を示してきた万能の指導者日南をして
解決への思考と行動を鈍らせており、それは寧ろみようによってはチートキャラと思われた日南という少女も
実際には一個の女子高生であったと認識させられ、本巻の構成にも合点がいく思いでした。
前巻の後半から非リアで殻に籠もっていた主人公友崎とリア充日南が
それぞれ従来通らなかった方向へと更に踏み出した印象が有り
今後の更なる展開に期待感を抱きました。此迄以上に冒険範囲が拡大されて行くことでしょう。


最近のラノベの多くが主要キャラの能力、或いは幸運値が高く、
物語で作用する作者の調整力がより強く働き、余り苦労なく進められるのですが、
本作品においては現実味のあるキャラ設定に抑えられており、
また構成、表現が上手なので、最近の作品の中にあってはとても良作であると感じます。

 

 

マンガで分かる! Fate/Grand Order 1巻 感想.zip

この1冊でFGOのすべてが分かる――!?

公式すらコントロール不能な、あの公式マンガがついに単行本化!「Fate/Grand Order」とともに歩んだその2年間の軌跡に、描き下ろしを加えた珠玉の一冊。気鋭の漫画家・リヨが生み出した主人公の暴走は、もう運営(だれ)にも止められない!

 

 やはり言わずもがなのことですがキャラが可愛いですね、
主人公、マシュ、所長、ジャンヌ、アルテラをはじめとした既にゲームで登場しているキャラは言うに及ばず
リヨ先生オリジナルのサーヴァント3人も含めて、どれも大変可愛く描かれていて魅力的です。
(その中のバーサーカーはゲームにも登場!今後の展開も期待したいですね)

そして、触れざる負えないのが、それぞれのキャラが吐き出すゲームや運営に対する毒舌の数々。
かなり強烈な内容で、キャラの可愛さとのギャップが作品の個性を際立たせています。

それは、プレイヤーにとって共感できるものも多い一方、
だいぶ踏み込んだ内容でもあるため、読む方を選ぶかもしれません。
(Webで無料で読めるので、これまでこの作品を読んだことのない方は一度確認してみても良いかも)

Webで既に公開されているものが内容の多くを占めていますが、
書籍案内にもあるように、単行本限定の書き下ろしもついています。
(聖晶石の山で喜ぶぐだ子が可愛いです。)

購入動機は、2年間楽しませ続けてくれたリヨ先生への感謝の気持ちからでしたが、
買って良かったと心の底から思っています。

続刊も大変楽しみです。

 

だがしかし 8巻 感想.zip

ほたるさんカムバック!?その目的は!? 

ベビースターに新キャラが!!」

スニッカーズでサバイバル…?」

「お風呂上がりの駄菓子といえば…!」

「ほたるさんの新たな野望とは!?」

ほたる登場で賑やかさ120%の第8巻!

 

ほたるさんが戻り、いつものルーティン展開に戻ったようで、
しかし、ストーリーは確実に前進し、大きく膨らんでいく。見事です。


少し、気になるところがあるとするなら、
いみじくもハジメさんがココノツ君に言った台詞にもあるように
みんな7巻の波乱を経て「大人っぽくなっている」。
狂気に近いほたるさんのはっちゃけぶりもなりを潜め、
安心して読めるほんわかいい話マンガに変わりつつあるような気がします。


コトヤマさんの絵も洗練されていきぶっ飛んだ感じがなくなってきた。
ちょっと寂しい感じもしますが、いやこれは違う面白さを手に入れたということなのでしょう。

次巻も楽しみです。