うんじゃくせしぼんを開く。

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NieR:Automata 長イ話 感想.zip

 アンドロイドが人類の栄光を夢見るとき、
機械生命体はヒトのユメを見るか?

著者:映島巡、監修:ヨコオタロウで贈るPS4ゲーム『NieR: Automata(ニーア オートマタ)』の長編ノベライズ。
ゲーム本編裏側のエピソードを語りながら、各キャラクターの知られざる心情を浮きぼりにする!

 当書は資料集に掲載されていたストーリー小説を補完したような形になっており、省かれているストーリー箇所有り(宗教団体など)各キャラの心情がより詳しく書かれています。特に9Sから2Bへの想い。エミールやヨルハ計画のフィクサーなどの新情報は全くありません。
これまで引っかかっていた幾つかの行動の謎がキャラ主観で説明されているのでわかりやすいです。9SのE型認知、A2の断髪。例えばA2の断髪理由は「ヨコオへの50の質問」では同型への哀悼とされていましたが、それが主観で少し掘り下げられます。  

 

 ゲーム→小説化にありがちな物語の改悪も無く、文章も読み易く、ゲームに対して抱いた世界観をそのままにキャラクターの感情を掘り下げて描いてあり、面白かったです。
小説というよりは、ゲームのストーリーを今一度辿りながら心情を細かく書いていったという感じでしょうか。丁寧な描写なので脳で映像化しやすいです。ゲームでは描かれなかった物語が読めるぜ!とおもって購入するとこれじゃない感になるかもしれません。