うんじゃくせしぼんを開く。

読んだことのある本などの感想をかいていこうとおもいます。記事はダウンロードできません。

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく 感想.zip

 誰もが最初は「ゼロ」からスタートする。
失敗しても、またゼロに戻るだけだ。
決してマイナスにはならない。
だから、一歩を踏み出すことを恐れず、前へ進もう。

堀江貴文はなぜ、逮捕され、すべてを失っても、希望を捨てないのか?
ふたたび「ゼロ」となって、なにかを演じる必要もなくなった堀江氏がはじめて素直に、ありのままの心で語る、「働くこと」の意味と、そこから生まれる「希望」について。

 

おわりに(本書234頁)では、堀江氏は次のように語る。「ここまで読んでくださった方なら『ホリエモン』が突然変異的に現れたモンスターなどではなく、むしろどこにでもいる、普通のさえない田舎者だったことがわかってもらえたのではないかと思う」
ものすごくシンプルな考え方で、ものすごくシンプルに生きてこられた方なんだと感じました。他の著書もいくつか出版時期関係なく、タイトルだけを見て読みましたが、本書が一番ストレートに言いたいことが伝わってきました。

難しいことをこねくりまわさず、商業的でもなく、門外漢が偉そうに語るでもなく、あくまで自分のテリトリーのことを、自分のという人間のことを丁寧に読者に伝えようとする、自叙伝的な著作です。
コンピューターにはまっていた学生時代の記述はジョブズの伝記を想起させました。しかしそこまで重くなく、軽快さすらある。きっと世の中、天才と呼ばれる人たちは「努力を楽しめる」という点において共通なのかもしれません。
天才はいない。
つべこべ言わずやってみる。
働いてみる。
挑戦してみる。

世の中には回り道なんてものはないのかもしれません。進んだ道が自分の道。失敗なんて進んだ先から見れば、大した失敗にはならないのでしょう。
目の前がすっと明るくなりました。
大きな一歩ではないけれど、確かな一歩が踏み出せそうです。